どんなハーブ?
マリーゴールドの種類ですが、園芸種とは異なります。カロテノイドを含むハーブです。古代エジプトでは若返りの妙薬とされ、インドのヒンドゥー教徒は祭壇をこの花で飾り、ペルシアやギリシャでは、美しい花びらを料理に添えてつけ合せや薬味としていました。カロテノイド色素によるあざやかなオレンジ色の花弁が特徴です。
花弁を植物油に漬け込んで成分を溶出させたカレンデュラ油とミツロウで作るカレンデュラ軟膏幅広くもちいられています。
学名:Calendula officinalis
原産国:エジプト
*原産国は季節等により予告なく変更になる場合がございます
使用部位:花部
マリーゴールドは公園の花壇や家庭でよく植えられていますが、それは園芸用の品種で、フレンチマリーゴールドとか、アフリカンマリーゴールドと呼ばれているものがほとんどです。飲用や薬用は、それよりもひとまわり花の大きな品種のポットマリーゴールドと呼ばれる品種です。ローマ人がいつも毎月の初めに、花が咲いているのを見て“カレンデュラ”(カレンダー)という名をつけ、日本ではキンセンカの名でよく知られています。日の出とともに花を開き、太陽を追いかけながら夕刻に花を閉じる習性があり、シェークスピアは『冬物語』の中に「日暮れとともにベッドにつき、朝日とともに泣きながら起きる花」と記されています。またインドやパキスタンなどイスラム教の国では、神にお供えする花として、ヒンズー教の寺院でも祭壇に飾る花として、親しまれています。
どんな味、香りなの? やさしい香りと甘みがあります。ほのかな香りですから、他のハーブなどとの組み合わせがオススメです。カモミールなどのブレンドがオススメです。
こんな使い方もありますよ!
チンキ剤 冷浸油 +セントジョーンズワートでハーブティ、石鹸、バスオイル、シャンプーなどにも応用できます。また花弁はシルクや羊毛の黄色系の染色にも適しています。
ミョウバンを媒染剤として染めると、木綿に対してもきれいなレモンイエローに染まります。花弁だけでなく、茎や葉も一緒に刈り込んで染めると褐色がかったグリーンが出ます。
またお料理では、カロチンやカロチノイドなどの黄色い色素は着色料としてヨーロッパでは古くから料理やお菓子の色づけに利用されチーズの色づけにも使われてきました。
花びらをパンやケーキに焼き込んだり、ローストチキンを作るときにチキンに擦り込んで焼き、また乳製品ととても相性がいいので、ミルクに混ぜたりも可能。もっと手軽には生の花をサラダに散らして色を楽しんだりスープやピラフの色付けにも使えます。
ご注意
■1日、2から3杯を目安にお飲みください。
*キク科のアレルギーの方はお気をつけください。
*ブレンドのハーブは、原料の供給状況によって異なるブレンドに変わることがあります。ブレンドのハーブ内容をご確認ください。
※初めてハーブティーを飲まれる方は、1ヶ月をめどに1日の量を守って試してみてください。